進学の基礎知識

歌い手・ボカロPになるには?専門学校の学費と個人での始め方

歌い手・ボカロPになる方法を実額で解説。専門学校は2年制で295万〜313万円、個人なら機材数万円から

本ページはプロモーションを含みます。掲載内容は編集部が各校の公表資料をもとに独自に作成しています。

「歌い手になるには何が必要?」「ボカロPって専門学校に行くべき?」。

調べ始めると学校の職業紹介ページばかりが出てきますが、学費を実額で示した情報は見つかりません。そもそも個人でも始められる分野です。

本記事では、必要な機材と学費について、実額をもとに整理します。

読み終えるころには、自分に何が必要で、いくらかかるのかが具体的に分かります。

この記事でわかること

  • 歌い手とボカロPで必要なものが違うこと
  • 個人で始める場合の機材費
  • MIX師や動画師に外注できる仕組み
  • 専門学校の学費と学ぶ内容
  • 学校でしか得にくいもの

この項目の情報基準日:

この記事の情報源

学費は各校が公式サイトで公開している入学金・学費一覧にもとづく実額です。機材費と外注費は一般的な目安として整理した参考値で、機種やサービスによって変わります。学費は年度によって変わるため、出願前に必ず志望校の公式サイトでご確認ください。

クリエイター進学ナビ 編集部 各学校が公表する募集要項・学校案内・公式サイトをもとに、クリエイター系専門学校の学費・課程・入試・就職を調査し執筆しています。掲載内容には情報基準日を明記しています。

歌い手とボカロPは別の職種

まず整理が必要です。この2つは同じ場所で活動していますが、やることが違います。

同じ「音楽で発信する」でも、必要なものが違う

歌い手

  • 既存の曲を歌って投稿する
  • 必要なのは歌唱力と表現力
  • マイクと録音環境が中心
  • 作曲はできなくてよい

ボカロP

  • 自分で曲を作って投稿する
  • 必要なのは作曲と編曲の力
  • DAWとボーカロイドが中心
  • 歌えなくてよい

学ぶ内容がまったく違う。まずどちらを目指すのかを決めないと、学校選びも機材選びも進まない。

図1:歌い手とボカロPの違い

歌い手は既存の曲を歌い、ボカロPは自分で曲を作ります。必要な技術も機材も別物です。

どちらを目指すかを先に決める

歌い手なら作曲はできなくても始められます。ボカロPなら歌えなくても構いません。

両方やる人もいますが、習得する技術は倍になります。最初にどちらを軸にするかを決めないと、機材選びも学校選びも進みません。

個人で始めるのに必要なもの

この分野は、個人でも今日から始められます。まず費用を確認します。

個人で始める場合にかかるお金(歌い手の例)

  • コンデンサーマイク2万円
  • オーディオインターフェース2万円
  • ヘッドホン1万円
  • DAWソフト2万円

合計の目安 約7万円

無料のDAWもあるため、さらに抑えることもできる。ボカロPの場合はボーカロイドの音源代が加わる。

図2:個人で始める場合の機材費

歌い手の場合、マイク、オーディオインターフェース、ヘッドホン、DAWソフトで約7万円が目安です。

無料で始めることもできる

無料のDAWもあります。スマートフォンで録音して投稿するところから始める人もいます。

ボカロPの場合はボーカロイドの音源代が加わりますが、それでも数万円の範囲です。機材をそろえること自体が壁になる分野ではありません。

診断:あなたが最初に用意するものは

目指す形に、いちばん近いものを1つ選んでください。

マイクとオーディオインターフェース

歌い手として始めるなら、まず録音環境です。コンデンサーマイクとインターフェースで約4万円、ヘッドホンを含めて5万円ほどで始められます。

DAWソフトとMIDIキーボード

ボカロPを目指すなら作曲環境が先です。無料のDAWから始めることもでき、ボーカロイドの音源は必要になった段階で買えば足ります。

歌う環境と作る環境の両方

合わせて10万円前後が目安です。ただし習得する技術も倍になるため、どちらかを軸に決めてから広げるほうが進みます。

足りないのは技術か企画かを切り分ける

音質の問題なら録音とミックス、聴かれない問題なら選曲と発信の設計です。原因が違えば対処も変わります。

まず1曲を投稿してみる

スマートフォンの録音でも構いません。1本出してみると、自分に足りないものが具体的に分かります。

機材をそろえることが目的にならないよう注意してください。まず1曲出すのが先です。

外注という選択肢

知っておきたい仕組みがあります。全部を自分でやる必要はありません。

全部を自分でやる必要はない

MIX師

歌と伴奏を合わせる

音のバランス調整

▼

1曲あたり数千円〜

動画師

動画をつくる

投稿用の映像

▼

1本あたり数千円〜

イラストレーター

絵を描く

サムネイルやMV

▼

1点あたり数千円〜

依頼できる仕組みがある。どこまで自分でやるかで、費用も習得すべき技術も変わる。

図3:外注できる工程

歌と伴奏を合わせるMIX師、投稿用の動画を作る動画師、サムネイルを描くイラストレーターに依頼できます。

どこまで自分でやるかで変わる

外注すれば投稿の頻度を上げられますが、1曲ごとに費用がかかります。

自分でやる場合と外注する場合

自分でやる

  • 1曲あたりの費用はゼロ
  • 修正が自由にできる
  • 技術の習得に時間がかかる

外注する

  • 1曲ごとに費用が発生する
  • 投稿の頻度を上げやすい
  • 依頼先を探す手間がかかる

投稿を続けるほど外注費は積み上がる。長く活動するなら自分でできる範囲を広げる価値がある。

図4:自分でやるか外注するか

投稿を続けるほど外注費は積み上がります。長く活動するつもりなら、自分でできる範囲を広げる価値があります。

ここが専門学校で学ぶ意味の1つになります。ミックスや動画編集を習得できれば、外注費がかかりません。

専門学校で学ぶ内容

授業の中身を整理します。

専門学校で扱う3つの領域

つくる

作曲・編曲・DTM

DAWの操作と音楽理論

▼

ボカロPの土台

歌う

ボイストレーニング

発声と表現

▼

歌い手の土台

届ける

録音・ミックス・発信

投稿と運営

▼

両方に必要

3つ目は共通して必要になる。作っても歌っても、届かなければ活動は続かない。

図5:専門学校で学ぶ内容

つくる、歌う、届けるの3つです。前の2つは目指す方向で分かれますが、3つ目は共通して必要になります。

届ける技術が抜けやすい

作れても歌えても、聴かれなければ活動は続きません。録音、ミックス、投稿の設計まで含めて学べるかを確認してください。

音楽分野全体の職種と学費は、別記事で整理しています。

学費の実額

金額を並べます。個人で始める場合との差がはっきりします。

卒業までの学費(入学金を含む)

個人で始める(機材のみ)7万円
2年制 歌い手専攻295万円
2年制 音楽系313万円
3年制 音楽系462万円

教材費は別途。音楽系は7万〜8万円、動画系はパソコン約30万円が加わる場合がある。

図6:学費と個人で始める場合の比較

2年制で295万〜313万円、3年制で462万円です。個人なら機材7万円で始められます。

学び方 2年制の学費 向いている人
歌い手専攻(ネットアーティスト学部) 295万円 歌って発信したい
トラックメイク&プロデュース 313万円 曲を作りたい
DTMコース(1年制) 169万円 短期で制作技術だけ学びたい
個人で始める 機材約7万円 すでに投稿を続けている

教材費も別にかかります。音楽系は7万〜8万円が目安です。

1年制という選択肢

制作の技術だけを短期で身につけたい場合、1年制のコースがあります。DTMコースなら総額169万円です。

2年制との差は144万円になります。すでに活動していて技術だけ補いたい人には、この選択肢が合います。

ただし在学期間が短いぶん、オーディションを受けられる回数も減ります。何を目的に通うのかで選び分けてください。

音楽系コースの資料を取り寄せる

作曲やDTMをどこまで学べるかは、コースによって変わります。学費と教材費、開講している校舎を資料で確認してください。

  • 資料請求はWEBから数分
  • コース別の学費と教材費がわかる
  • 説明会と体験授業の日程も届く
  • 請求だけの利用も可

資料を取り寄せる(無料)

資料請求のみ・比較検討中の利用も可能です。

学校に通う意味

学費に対して何が返ってくるのかを整理します。

学費に対して返ってくるもの

個人では得にくい

  • 録音スタジオと機材
  • 講師からの具体的な指摘
  • 一緒に作る仲間
  • オーディションの機会

個人でも得られる

  • DAWの操作方法
  • 投稿の仕方
  • 視聴者の反応
  • 外注先とのつながり

技術は独学でも身につく。学校の価値は、設備と指摘と機会にある。

図7:学校でしか得にくいもの

DAWの操作や投稿の方法は、独学でも身につきます。学校でしか得にくいのは、設備と指摘と機会の3つです。

録音スタジオは個人で持てない

防音された環境と業務用の機材は、個人ではそろえにくいものです。授業時間外に使えるかどうかで、録音できる回数が変わります。

技術的な指摘が返ってくる

視聴者の反応は好みが中心で、技術的な弱点は指摘されません。講師から具体的な指摘を受けられる点は、独学との差になります。

1人あたり年に何回の講評があるかを、説明会で確認してください。

歌い手専攻の資料を取り寄せる

録音設備の数やオーディションの回数は、資料と説明会で確認するのが確実です。専攻ごとの開講校舎もあわせて分かります。

  • 資料請求はWEBから数分
  • 専攻別の学費と教材費がわかる
  • 説明会と体験授業の日程も届く
  • 請求だけの利用も可

資料を取り寄せる(無料)

資料請求のみ・比較検討中の利用も可能です。

デビューまでの道のり

活動を仕事にする道は2つあります。

活動を仕事にする道は2つある

作品を投稿し続ける

▼

自力で伸ばす

  • 再生数と登録者が実績になる
  • 企業から声がかかる
  • 収益は自分に入る

オーディションを受ける

  • レーベルや事務所に所属
  • 制作の支援を受けられる
  • 収益は分配される

どちらも投稿の継続が前提。作品がなければ、審査にも人目にも触れない。

図8:仕事にするまでの2つの道

自力で再生数を伸ばして声がかかる道と、オーディションを受けて所属する道です。

続かない理由は技術ではない

投稿をやめる理由の多くは、再生数が伸びないことです。技術が足りないからではありません。

最初の数十本は、ほとんど聴かれないのが普通です。この時期を越えられるかどうかが分かれ目になります。

どちらも投稿の継続が前提

自力で伸ばすなら実績が必要です。オーディションでも、提出できる作品がなければ審査に進めません。

投稿を続けられるかどうかが、すべての前提になります。学校に通うかどうかも、この観点で判断してください。

診断:あなたに学校が必要か

いまの状況に、いちばん近いものを1つ選んでください。

個人で進める選択も合理的です

技術は独学でも身につきます。学費を機材と外注に回すほうが、投稿の本数を増やせる場合があります。

締切と講評がある環境が効きます

一人だと投稿の頻度が落ちやすくなります。課題として設定されると、続ける理由が外から与えられます。

講師の指摘を受ける価値があります

視聴者の反応は好みが中心で、技術的な指摘は返りません。1人あたり年に何回の講評があるかを確認してください。

オーディションの機会を確認してください

在学中に何社受けられるかが結果を左右します。提携先と年間の回数を説明会で聞いてください。

スタジオの数と使える時間を聞く

個人では用意しにくい設備です。授業時間外に使えるかどうかで、録音できる回数が変わります。

よくある質問

歌い手・ボカロPについて、多い5つの疑問に答えます。

個人で始めるにはいくら必要ですか?

歌い手ならマイク、オーディオインターフェース、ヘッドホン、DAWソフトで約7万円が目安です。無料のDAWを使えばさらに抑えられます。

歌い手とボカロPはどちらが有利ですか?

有利不利ではなく、必要な技術が違います。歌い手は歌唱力、ボカロPは作曲と編曲の力が中心になります。

専門学校の学費はいくらですか?

2年制で295万〜313万円、3年制で462万円です。1年制のDTMコースなら169万円という選択肢もあります。

ミックスは自分でやるべきですか?

外注もできますが、1曲ごとに費用がかかります。投稿を続けるほど積み上がるため、自分でできると有利になります。

学校に行かないとデビューできませんか?

そんなことはありません。投稿から自力で伸ばす道があります。

学校の価値は、設備と技術的な指摘とオーディションの機会にあります。

まとめ:まず1曲を投稿する

本記事では、歌い手とボカロPになる方法を、機材費と学費の両面から解説しました。

始めるだけなら約7万円で足ります。学費295万〜313万円で買うのは、録音設備と技術的な指摘とオーディションの機会です。

この3つが自分に必要かどうかで判断してください。

機材をそろえることが目的にならないよう注意してください。まず1曲を投稿し、続けられるかを確かめてから学校を検討しても遅くありません。