学費と奨学金

専門学校の高等部とは?高卒資格と学費の仕組みを実額で解説

専門学校の高等部の仕組みと学費を実額で解説。高卒資格は提携する通信制高校で取得し、学費は2校分かかる

本ページはプロモーションを含みます。掲載内容は編集部が各校の公表資料をもとに独自に作成しています。

「高等部って、高校とは違うの?」「学費が高いと聞いたけど、いくらかかるの?」。

中学卒業後に専門分野を学べる仕組みですが、名前が似た制度が複数あって混乱しやすい分野です。学費の仕組みも一般の高校とは違います。

本記事では、高等部の構造と学費について、公式サイトで確認した実額をもとに解説します。

読み終えるころには、高等部と高等専修学校の違いと、3年間で必要になる金額が具体的な数字で分かります。

この記事でわかること

  • 高等部が2校に在籍する仕組みであること
  • 学費が2校分かかる理由と、実際の総額
  • 高等専修学校・通信制高校との違い
  • 高卒資格をどう取るのか
  • 卒業後の進路と、そこでかかる費用

この項目の情報基準日:

この記事の情報源

学費と制度に関する記述は、代々木アニメーション学院およびバンタン系各校が公式サイトで公開している募集要項・学費一覧にもとづいています。金額や提携先は変わる場合があるため、出願前に必ず各校の公式情報でご確認ください。

クリエイター進学ナビ 編集部 各学校が公表する募集要項・学校案内・公式サイトをもとに、クリエイター系専門学校の学費・課程・入試・就職を調査し執筆しています。掲載内容には情報基準日を明記しています。

高等部とは何か

まず構造の理解からです。高等部は、それ自体が高校ではありません。

高等部は2つの学校に同時に在籍する仕組み

専門スキル

本校の高等部

週の大半はここで学ぶ

▼

専門分野の技術

高卒資格

提携の通信制高校

映像授業とレポート

▼

高等学校卒業資格

結果

3年間で両方

在籍は2校

▼

専門技術+高卒資格

高卒資格は本校ではなく、提携先の通信制高校から与えられる。本校自体は高校ではない。

図1:高等部の二重構造

本校の高等部で専門技術を学びながら、提携する通信制高校に在籍して高卒資格を取ります。2つの学校に同時に籍を置く仕組みです。

提携先は通信制高校

バンタン系やKADOKAWAマンガアカデミーの高等部は、学校法人角川ドワンゴ学園S高等学校と連携しています。代アニの高等部はルネサンス高校グループです。

S高等学校は学校教育法第一条に定められた高等学校です。全日制と同じ高卒資格が得られます。

週の大半は専門の授業

高校の学習は映像視聴とレポート提出が中心で、自分のペースで進めます。そのぶん、専門分野の授業に時間を使える設計です。

これが高等部の狙いです。一般の高校に通いながら独学するより、制作の時間を確保できます。

通学日数は学校によって異なります。週5日通う設計もあれば、通学日数を選べる学校もあります。

学費は2校分かかる

ここが最も重要な論点です。学費は本校と高校側の両方に払います。

高等部の学費は2校分の合計になる(代アニの実例)

  • 代アニ 専科3年分3,795,750円
  • ルネサンス高校グループ1,491,000円

合計の目安 5,286,750円

高校側の金額は78単位取得の3年間合計例。入学検定料10,000円を含む。

図2:高等部の学費の内訳

代アニの高等部を例にすると、専科3年分が3,795,750円、ルネサンス高校グループが1,491,000円で、合計の目安は5,286,750円になります。

本校の学費だけを見ると判断を誤る

パンフレットや学費ページには、本校の金額だけが載っている場合があります。高校側の費用は別ページか、別の資料に記載されています。

必ず2つを合計してから判断してください。差額は100万円を超えます。

代アニの学費の内訳は、別記事で詳しく解説しています。

一般の高校と比べるとどうなるか

高校3年間の学費として見ると、金額の水準がまったく違います。

中学卒業後の進路によって、3年間の学費はどう変わるか

公立高校(3年間の目安)450,000円
私立高校(3年間の目安)1,400,000円
専門学校の高等部(本校+通信制高校)5,286,750円

高等部は専門課程の学費を高校3年間で先に払う形になるため、金額の性質が違う。

図3:中学卒業後の進路と3年間の学費

ただし性質も違います。高等部は専門課程の学費を高校3年間で先に払う形になるためです。

一般の高校に通ってから専門学校へ進む場合も、合計すれば同程度になることがあります。比べるなら、進路全体の総額で比べてください。

ただし高等部の場合、高校3年間で支払いが集中します。家計への負担が早い時期に来る点は押さえておいてください。

診断:高等部があなたに向いているか

いまの状況に、いちばん近いものを1つ選んでください。

高等部を検討する価値があります

3年間ぶん早く制作を始められます。ただし学費は2校分かかるため、専門課程まで進む場合の総額も先に計算してください。

一般の高校を選ぶほうが安全です

15歳で分野を絞ると、進路変更のコストが大きくなります。高校卒業後に専門課程へ進んでも遅くはありません。

通信制高校や高等専修学校も比べてください

高等部だけが選択肢ではなく、通信制高校単体なら学費は大きく下がります。まず何を優先するかを整理してください。

高等専修学校を検討してください

文部科学大臣が指定した高等専修学校なら、大学入学資格が得られます。高等部でも高卒資格は取れますが、位置づけが異なります。

高等部は割高になります

本校と高校側の2校分で、代アニの例では合計約528万円です。高校3年間の学費としては大きな金額になります。

高等部の2校分の学費を確認する

本校と提携する高校の2校に納めるため、総額は資料で合計を見ないと分かりません。

  • 本校と提携高校の学費を合わせて確認できる
  • 就学支援金の適用後の額もわかる
  • 説明会の日程も届く
  • 請求だけの利用も可

資料を取り寄せる(無料)

資料請求のみ・比較検討中の利用も可能です。

高等部・高等専修学校・通信制高校の違い

名前が似ている3つを区別しておきます。混同すると、得られる資格を誤解します。

名前が似ている3つを区別する

高等部・サポート校

無認可

高卒資格は提携先から

▼

専門技術が中心

高等専修学校

専修学校の高等課程

文科大臣指定校なら大学入学資格

▼

学校教育法上の学校

通信制高校

学校教育法第一条校

高卒資格を直接取得

▼

一般教科が中心

高等部は学校教育法上の高校ではない。だから提携する通信制高校が必要になる。

図4:高等部・高等専修学校・通信制高校の違い

項目 高等部・サポート校 高等専修学校 通信制高校
法的な位置づけ 認可されていない 専修学校の高等課程 学校教育法第一条校
高卒資格 提携先から取得 技能連携校なら取得可 直接取得できる
大学入学資格 提携先の高卒資格による 文科大臣指定校なら得られる 得られる
学ぶ内容 専門技術が中心 専門と一般教科の両方 一般教科が中心

高等部は学校教育法上の学校ではありません。だからこそ、高卒資格を取るために提携先が必要になります。

高等専修学校という選択肢

高等専修学校は専修学校の高等課程で、中学卒業者が入学します。文部科学大臣が指定した学校なら、大学入学資格も得られます。

専門分野を学びながら、制度上の位置づけも確保したい場合は、こちらも候補になります。

ただしクリエイター系の高等専修学校は数が限られます。通える範囲にあるかどうかが、現実的な制約になります。

高卒資格はどう取るのか

実際の流れを確認します。高校の学習量そのものは、全日制と変わりません。

高卒資格を取るまでの流れ

提携の通信制高校に入学し、2校に在籍する

▼

高校の授業は映像視聴で自分のペースで進める

▼

レポートをオンラインで提出する

▼

年に数回のスクーリングと単位認定試験を受ける

▼

3年間で74単位以上を修得し、高卒資格を得る

高校の学習と専門の授業を並行して進める。学習量は全日制の高校生と変わらない。

図5:高卒資格取得の流れ

映像授業は理解できるまで何度でも視聴できます。レポートはオンライン提出で、郵送の手間もありません。

スクーリングと試験がある

単位を認定してもらうには、年に数回のスクーリングと単位認定試験が必要です。これは通信制高校の共通の仕組みです。

学校によっては、対面のレポートサポート授業を実施しています。学習に不安があるなら、この頻度を説明会で確認してください。

卒業後の進路

高等部を卒業したあと、道は2つに分かれます。

高等部を卒業したあとの道

高等部を卒業(高卒資格を取得)

▼

そのまま就職する

  • 3年間の制作物が材料になる
  • 同年代より早く現場に出られる

進学する

  • 本校の専門課程へ進む
  • 大学・他校を受験する

専門課程へ進むと学費がさらに加算される。3年間で完結させるかは事前に決めておく。

図6:高等部卒業後の進路

そのまま就職する道と、進学する道です。高卒資格があるため、大学や他の専門学校を受験することもできます。

専門課程へ進むと学費が加算される

見落とされやすいのがここです。高等部を卒業してから本校の専門課程へ進むと、学費がさらにかかります。

代アニの場合、高等部で約528万円を払ったあと、専科へ進めばその分が上乗せされます。6年分の総額を先に試算しておいてください。

KADOKAWAマンガアカデミーの学費体系も、別記事で解説しています。

高等部を選ぶメリットとリスク

10代前半で専門分野に入ることには、両面があります。

10代前半で専門課程に入ることの両面

利点になりうる点

  • 3年間ぶん早く制作を始められる
  • 同じ志向の同級生が集まる
  • 高校の学習は自分のペースで進む

リスクになりうる点

  • 15歳で分野を絞ることになる
  • 学費が2校分かかる
  • 途中で進路を変えにくい

高卒資格は残るため、進路変更は不可能ではない。ただし払った学費は戻らない。

図7:高等部のメリットとリスク

3年間ぶん早く制作を始められる点は、この分野では大きな利点です。同じ志向の同級生が集まる環境も、独学では得られません。

採用も持ち込みも作品で判断される分野なので、始める時期が早いほど積み上げられる量は増えます。

15歳で分野を絞ることになる

一方で、進路の選択を早い時期に固定することになります。途中で興味が変わっても、払った学費は戻りません。

高卒資格は残るため、進路変更は不可能ではありません。ただし金銭的なやり直しは効きません。

認可されていないことの影響

高等部は認可された学校ではないため、専門士の称号なども関係しません。ここは専門課程と同じ論点です。

認可の有無で何が変わるのかは、別記事で詳しく解説しています。

出願前に確認する5つ

ここまでの内容を、確認の手順に落とします。

出願前に確認する5つ

本校と高校側、それぞれの学費を確認する

▼

2つを合計した3年間の総額を出す

▼

提携先の通信制高校がどこかを確認する

▼

卒業後に専門課程へ進む場合の学費も調べる

▼

高等専修学校ではないことを確認する

図8:確認の手順

本校と高校側の学費を別々に出し、合計する。提携先を確認し、卒業後の学費まで調べる、という順番です。

診断:あなたが優先すべき確認事項はどれか

不安に感じていることに、いちばん近いものを1つ選んでください。

2校分の合計を先に出してください

本校の学費だけを見て判断すると足りません。提携する通信制高校の費用を足した3年間の総額で判断してください。

提携先が学校教育法第一条校かを確認

S高等学校のように学校教育法上の高等学校と提携していれば、全日制と同じ高卒資格が得られます。提携先の名称を確認してください。

サポート体制を説明会で聞く

映像授業は理解できるまで何度でも視聴できます。対面のレポートサポート授業を実施する学校もあるため、頻度を確認してください。

専門課程へ進む場合の学費を調べる

高等部を卒業してから本校の専門課程へ進むと、学費がさらに加算されます。6年分の総額を試算しておいてください。

返金条件を確認してください

入学金は返金されず、学費も入学日以降は戻らないのが一般的です。高卒資格は残りますが、支払った学費は返りません。

よくある質問

専門学校の高等部について、多い5つの疑問に答えます。

高等部は高校ですか?

高校ではありません。高卒資格は提携する通信制高校から取得する仕組みで、2つの学校に同時に在籍することになります。

学費はいくらかかりますか?

代アニの例では、本校の専科3年分と高校側を合わせて約528万円です。本校の学費だけを見ると、100万円以上少なく見積もることになります。

高卒資格は全日制と同じですか?

同じです。提携先が学校教育法第一条に定められた高等学校であれば、全日制と同じ高校卒業資格が得られます。

高等専修学校とは何が違いますか?

高等専修学校は専修学校の高等課程で、学校教育法上の学校です。文部科学大臣の指定校なら大学入学資格も得られます。

一方で高等部は認可されていません。

卒業後に大学へ行けますか?

行けます。高卒資格が得られるため、大学受験の資格があります。

ただし受験対策は自分で進める必要があります。

まとめ:2校分の学費を合計してから決める

本記事では、高等部の仕組みと学費、高等専修学校との違いについて解説しました。

高等部は2つの学校に在籍する仕組みです。学費も2校分かかり、代アニの例では合計約528万円になります。

本校の金額だけを見ていると、100万円以上少なく見積もることになります。パンフレットの数字をそのまま信じないでください。

専門課程へ進む場合は、さらに学費が加算されます。6年分の総額を試算してから、進路を決めてください。

高卒資格の取り方と総額を取り寄せる

高等部は学校によって提携先も学費の内訳も違います。合計額を確かめてから決めてください。

  • 高等部の資料をWEBから請求できる
  • 高卒資格の取り方と学費がわかる
  • 説明会の日程も届く
  • 請求だけの利用も可

資料を取り寄せる(無料)

資料請求のみ・比較検討中の利用も可能です。