代々木アニメーション学院の学費は総額いくら?【2027年度】
最初に結論から示します。代々木アニメーション学院の専科(全日課程)の学費は、2027年度は全学部・全学科で共通です。
声優を目指す学科でも、アニメーターやイラスト、ゲームを目指す学科でも、支払う金額は同じです。
かつては学部ごとに学費が分かれていましたが、現行の募集要項では学部別の区分はありません。古い解説記事には学部別の金額が残っていることがあるため、注意してください。
修業年数ごとの学費総額
卒業までに納める代アニ専科の学費総額(2027年度)
同じ学校でも、修業年数によって最大147万円の差が出る。
図1:修業年数別に見た学費総額の差
総額は「何年通うか」で決まります。2年制と3年制で約73万円、さらに総合科の3年制では約147万円の差が出ます。
自分の志望学科がどれに当たるかは、次の表で確認してください。
ここで見落とされやすいのが3行目の総合科です。総合科は2年次から専科1年生へ進級して3年間で技術習得を目指す学科で、2年次にも1,474,500円という高い学費がかかります。
そのため総額は2年制より約147万円高くなります。
さらに募集要項には、総合科から2年次進級時に専科3年制の学科を選んだ場合、4年目の学費として732,750円が適用されるという注記があります。この進み方をすると学費は4年間で5,270,250円になります。
総合科を検討する場合は、この4年ルートまで含めて総額を確認しておくべきです。
初年度(1年次)の学費は1,674,500円
1年次の内訳は次のとおりで、これは2年制・3年制・総合科・高等部のいずれでも共通です。
入学金20万円が乗るぶん、1年次がもっとも高くなります。逆に言えば、2年次以降は入学金がないため負担が下がります。
1年次に納める金額の中身
- 入学金200,000円
- 年間授業料963,000円
- 施設設備費434,500円
- 教育関連諸費77,000円
授業料が全体の約58%。入学金が乗るのは1年次だけ。
図2:初年度納入金1,674,500円の内訳
2年次・3年次の学費
2年次以降は入学金がなくなり、年間授業料も1年次より下がります。修業年数と学科によって金額が変わります。
2年次以降に納める金額の中身(入学金はかからない)
3年次(3年制)だけ授業料と施設設備費が約半額に設定されている。
図3:2年次・3年次の学費の内訳
3年制の3年次が732,750円と安いのは、授業料と施設設備費がそれぞれ約半額に設定されているためです。3年制は「1年分まるごと追加」ではなく「半年分強の追加」に近い負担になります。
学費以外にかかるお金
募集要項に記載されている学費の表には含まれないものの、実際には支払いが発生する費用があります。進学予算を立てるときは、こちらも足しておく必要があります。
学費に入っているものと、別に用意するもの
別途かかる
- 選考料 29,000円
- 出願予約の申込金 11,000円
- 端末・ソフトウェア代
- ソフトのライセンス使用料(2年目以降)
- 検定料・校外実習費
- ノートパソコン(芸能スタッフ学部)
- スクーリング交通費(通信課程)
- 住居費
選考料と申込金は、進路を変えても返金されない。
図4:学費に含まれる費用と、別途かかる費用
テキスト代や教材費が学費に含まれる点は、他校と比較するときに見落としやすいポイントです。端末やソフトウェアは一部の学科で自己負担になり、住居費は親元を離れる場合にかかります。
課程別の学費一覧(専科・高等部・大学部・夜間・通信)
代アニには専科のほかに、高校卒業資格を取る「高等部」、大学卒業資格を取る「大学部」があります。どちらも専科との併学が前提で、提携先の学校に別途学費を納める仕組みです。
ここを理解していないと総額を読み違えます。
代アニに払う分と、提携先に払う分は別々に納入する
代アニに払う提携先に払う
※提携先の金額は入学検定料10,000円を含む目安。
図5:課程別に見た納入先と総額の構造
専科(全日課程)は全学部・全学科共通
2027年度の全日課程は6学部15学科で、10校舎が設置されています。設置されている校舎は次のとおりです。
- 東京
- 池袋
- 大阪
- 名古屋
- 福岡
- 仙台
- 広島
- 札幌
- 金沢
- フルリモート
全校統一カリキュラムのため、どの校舎でも学費と授業内容は同じです。ただし校舎によって設置されていない学科があるので、志望校舎の募集状況は確認してください。
なお広島校は2026年4月以降、立町の新住所に移転しています。校舎の移転や廃止で受講が困難になった場合は、残期間分に対応する納入済み授業料が返還されると明記されています。
高等部:代アニ+ルネサンス高校グループ
高等部はルネサンス高校グループ(通信制)との併学で、高校卒業資格と代アニの卒業資格の両方を目指すコースです。修業年数は3年で、高等部生の専科は原則3年修業となります。
費用は「代アニの専科学費」と「ルネサンス高校グループへ納める学費」の合計になります(金額は前掲の図5を参照)。
ルネサンス高校グループへ納める分の内訳は次のとおりです。
卒業には3年以上の在籍と78単位以上の修得が必要です。前籍校の在籍期間と取得単位は引き継げます。
ここで重要なのが高等学校等就学支援金制度です。高等部の授業料分はこの制度の対象になるため、世帯収入によっては実質負担が下がります。
ただし適用条件や金額はルネサンス高校グループへの確認が必要です。
また、次の3つは高等部と併学できません。
- 全日課程 芸能スタッフ学部
- 夜間課程 Wスクール・社会人夜間学部
- 通信課程 リモート学部 ゲーム科
大学部:代アニ+ネットの大学 managara
大学部はネットの大学 managara(経済学部・アニメーションコース)との併学です。原則として大学2年次または3年次までを専科と併学し、それ以降は大学のみを履修します。
managaraへ納める分の内訳は次のとおりです。
- 入学金 50,000円
- 年間授業料 300,000円 × 4年分
- 入学検定料 10,000円
大学部には、学費の面で見逃せない特徴が2つあります。
ひとつは、後述する「大学部併願入試 学費免除」で総額30万円が免除されること。もうひとつは、ネットの大学 managaraが日本学生支援機構(JASSO)奨学金等の対象校として認定されていることです。
managaraに納める学費については入学金免除などの支援を受けられます。代アニの専科そのものはJASSO奨学金の対象外なので、この差は大きな意味を持ちます。
夜間課程・通信課程
夜間課程はWスクール・社会人夜間学部(2学科・2年制)で、大学生や社会人が学業や仕事と両立できるコースです。通信課程はリモート学部(4学科・2年または3年制)で、授業はすべてオンラインです。
学費の表は「専科(全日課程・夜間課程・通信課程)共通」と明記されているため、金額は全日課程と同額です。通信課程はスクーリング参加時の交通費や、光回線などの通信環境の費用が自己負担になる点だけ異なります。
代アニの学費は高いのか?判断するための3つの視点
「代アニの学費は高い」という評判はよく見かけます。ただ、他校の初年度納入金と並べて眺めるだけでは判断を誤ります。
専門学校の学費は、含まれているものと支払い年数が学校ごとに違うためです。ここでは比較のしかたを整理します。
他校と比べるときに、そろえるべき3つの軸
図6:学費を比較するときの3つの視点
視点1:初年度ではなく総額で比べる
代アニの初年度は1,674,500円ですが、2年制の総額は3,063,000円です。他校を比べるときも初年度納入金ではなく卒業までの総額を並べてください。
初年度が安く見えても2年次以降に費用が寄っている学校もあれば、その逆もあります。
そして代アニの場合は、修業年数によって総額が最大147万円変わります(前掲の図1)。まず自分の志望学科が何年制かを確定させることが、比較の出発点になります。
視点2:学費に何が含まれているかを確認する
代アニの学費にはテキスト代と教材費が含まれています。一方で、一部学科の端末・ソフトウェアは自己負担で、ソフトウェアは2年目以降のライセンス使用料も別途必要です。
他校の見積もりに「教材費別途」「実習費別途」と書かれている場合、表面の金額だけでは同じ土俵に乗りません。比較する際は、次の項目が学費に入っているかどうかをそろえてください。
- テキスト代・教材費
- 実習費・校外実習費
- 端末やソフトウェア、ライセンス使用料
- 検定料
- 施設設備費・教育関連諸費など名称の異なる諸経費
視点3:免除後の「実質負担額」で見る
代アニには学費免除制度があり、条件を満たせば1年次の年間授業料から最大20万円が引かれます。第一期AO入学(4月1日〜5月31日出願)で20万円免除を受けた場合、実質負担は次のようになります。
免除額は出願する時期で変わります。つまり代アニの学費は「いつ動くか」で20万円変わるということです。
この構造を知らずに秋まで検討していると、それだけで13万円分の差が生まれます。
学費を減らせる免除制度【併用できるかまで解説】
代アニには学費が免除される制度が5つあります。ただしこれらはいずれか1つしか適用されません。
また、原則として1年次の年間授業料からの免除で、2年次以降は対象外です。ここを誤解している解説記事が多いので、条件まで正確に押さえてください。
出願が1か月遅れるごとに免除額が下がる
20万円4/1〜5/31
15万円6/1〜6/30
13万円7/1〜7/31
10万円8/1〜8/31
7万円9/1〜9/30
出願期間はいずれも2026年。免除は1年次の年間授業料からのみで、2年次以降は対象外。
図7:AO入学の出願時期と学費免除額
1. AO入学 学費免除(最大20万円)
AO入学(専願)制度は、代アニを第一志望とする人のための制度です。入学面接で志望理由や学びの意欲をアピールし、「AO入学奨学生」として認定されると特典が受けられます。
学力や現在のスキルは問われず、過去の経験や実績は選考結果に影響しないと明記されています。
免除額は出願時期で段階的に下がります。
出願期間は出願受付日で判断されます。その後の手続きが期日までに行われない場合、免除の適用が取り消されることがあります。
なお、AO各期の出願期間内に出願できない中学3年生・高校生向けに出願予約制度があります。申込金11,000円を納めて予約した日時で特典が選択できる仕組みで、予約後は原則2026年10月31日までに正式出願が必要です。
進路変更した場合でも申込金は返還されません。
2. 週1コース無料受講(最大4コース)
AO入学奨学生は、学費免除の代わりに「週1コース」の無料受講を選ぶこともできます。入学前から基礎を学べる講座で、開講時期は2026年4月・5月・10月・11月が予定されています。
週1コースを選ぶ前に必ず確認
入学を辞退した場合、受講した週1コース(半年制)の受講料が1コースあたり165,000円(税込)請求されます。最大4コースまで受講できるため、受講数によっては数十万円規模の請求になります。「無料」という言葉だけで選ばず、入学の意思が固まっているかを確認してください。
そのほか、週1コースには次の条件があります。
- 校舎に通って受講する講座のため、通学できる人が対象
- 新聞奨学生制度や教育ローンを利用する場合は選択できない
- 原則として入学金を納入期限までに完納した人が対象。学費全額を期日内に納めない場合は受講資格が取り消されることがある
3. 大学部併願入試 学費免除(総額30万円)
大学部への入学を強く志望する人が対象で、選考のうえ「大学部併願入試奨学生」として認定されると免除が受けられます。出願期間は2026年4月1日〜2027年2月28日です。
この制度が特殊なのは、1年次の年間授業料から20万円、2年次の年間授業料から10万円と、2年次にも免除がある点です。他の制度はすべて1年次のみなので、免除総額では最大になります。
ただし大学部の出願や進級が取り消しとなった場合は、差額分が請求されます。また、AO入学学費免除・週1コース無料受講・母子父子家庭進学支援制度・親子兄弟姉妹学費免除制度とは併用できません。
4. 母子・父子家庭 進学支援制度(10万円)
一人親家庭を支援する制度で、学費が10万円免除されます。出願時点で一人親家庭である方が対象です。
児童扶養手当証書のコピーまたは戸籍謄本などの証明書類の提出が必要で、書類の提出がない場合は特典が無効になります。
5. 親子・兄弟姉妹 学費免除制度(10万円)
出願者の兄弟姉妹が代アニに在籍中、または卒業している場合に学費が10万円免除されます。保護者が代アニの卒業生である場合も適用されます。
制度の併用と適用範囲のルール
5つの制度のうち、実際に使えるのは1つだけ
- AO入学 学費免除
- 週1コース無料受講
- 大学部併願入試 免除
- 母子・父子家庭 支援
- 親子・兄弟姉妹 免除
▼
いずれか1つだけ
▼
1年次の年間授業料から差し引かれる
図8:学費免除制度は併用できない
ここが最も間違えられやすい部分です。募集要項には次のように明記されています。
- 前掲の図8にある5つの制度は、いずれか1つのみ適用
- 免除の対象は1年次の年間授業料。2年次・3年次の学費からは免除されない(大学部併願入試学費免除の2年次10万円のみ例外)
- 制度は諸事情により変更・廃止される場合がある
つまり「AO入学で20万円+一人親家庭で10万円=30万円」という計算は成立しません。自分が該当しそうな制度が複数ある場合は、免除額がもっとも大きいものを1つ選ぶのが正解です。
出願時に「制度・特典」の選択欄で1つを選ぶ形式になっています。
診断:あなたが使える免除制度はどれか
当てはまるものを1つ選んでください。5つの制度は併用できないため、答えも1つになります。
AO入学 学費免除
出願した月で免除額が決まります。前掲の図7のとおり早いほど有利で、9月末を過ぎると対象外です。
免除されるのは1年次の年間授業料からのみです。
大学部併願入試 学費免除
5つの中で唯一、2年次にも免除があります。出願期間は2027年2月28日までと長めです。
大学部の出願や進級が取り消しになると差額を請求される点に注意してください。
母子・父子家庭 進学支援制度
証明書類(児童扶養手当証書のコピーまたは戸籍謄本など)の提出が必要です。提出がないと特典が無効になります。
AO入学の免除額のほうが大きい場合は、そちらを選ぶ判断もあります。
親子・兄弟姉妹 学費免除制度
出願時に申告します。こちらもAO入学の免除額と比べて、大きいほうを1つ選ぶのが基本です。
免除は使えない。負担を減らすなら別の手段
10月以降の出願で第一志望でもない場合、免除制度の対象になりません。次章の教育ローンや新聞奨学生制度で組み立てることになります。
複数に当てはまる場合は、免除額がもっとも大きいものを1つ選んでください。
JASSOの奨学金は使えるのか
これは進学予算を考えるうえで決定的な情報です。募集要項の教育ローンの項目に、「本学院では独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は利用できません」と明記されています。
高校で案内される給付型・貸与型奨学金を前提に資金計画を立てていると、ここで計画が崩れます。代アニの専科の学費は、免除制度・教育ローン・新聞奨学生制度・自己資金のいずれかで組み立てることになります。
ただし前述のとおり、大学部を併学する場合、ネットの大学 managaraはJASSO奨学金等の対象校です。managaraに納入する学費については入学金免除などの支援を受けられます。
JASSOの利用を前提にしたい場合、大学部併学は検討する価値があります。
学費が払えないときの選択肢
免除制度を使っても、1年次に150万円前後を一括で用意するのは簡単ではありません。募集要項には借入と分割の手段が用意されています。
足りない金額をどう埋めるかで進む道が変わる
免除を使っても足りない
▼
まず学院窓口に相談する
▼
借りる(返済が必要)
- 代アニ教育ローン
- 国の教育ローン(日本政策金融公庫)
- 民間の教育ローン
働いて充てる(続ければ返済不要)
- 新聞奨学生制度
- 高等部・大学部とは併学できない
- 利用できない学科がある
図9:学費が足りないときの選択肢
診断:あなたに合う資金の集め方
重視することに、いちばん近いものを1つ選んでください。
代アニ教育ローンの据置型分割払い
在学中は利息だけの支払いで、元本は卒業後から返します。月々の負担は最小になりますが、卒業後の返済総額は増えます。
申し込みは1年ごとです。
通常返済型(元利均等返済)か、国の教育ローン
申込の翌月から元本と利息を返すため、総額は据置型より小さくなります。金利を比べたうえで、日本政策金融公庫の教育ローンも候補に入れてください。
新聞奨学生制度
卒業まで続ければ返済免除になります。ただし入学時に満18歳以上であることが条件で、利用できない学科・課程があり、高等部や大学部との併学もできません。
まず学院窓口へ相談。新聞奨学生なら納入を待ってもらえる
新聞奨学生制度に申し込むと、所定の手続きで奨学会の審査通過まで学費全額の納入を待ってもらえます。期限が来てから動くと選べる手段が減るので、出願前に相談してください。
国の教育ローン(日本政策金融公庫)
学費に加えて在学中の住居費や通学費もあわせて借り入れできます。入学金を含めることも可能で、合格通知から2週間という短い期限に対応しやすくなります。
代アニ教育ローン
代アニと信販会社3社との提携教育ローンです。各提携会社のホームページから申し込めます。
- 三井住友カード株式会社
- 株式会社オリエントコーポレーション
- 株式会社ジャックス
- 利率:年2.9〜3.5%(2025年12月時点の記載)
- 返済方法1:据置型分割払い(入学前・在学中は利息のみ、卒業後から元本と利息を返済)
- 返済方法2:通常返済型(元利均等返済。申込翌月から元本と利息を返済)
- ボーナス月の増額返済も可能
- 入学者が未成年の場合は原則として親権者の申し込みが必要
- 1年ごとの申し込み(一度に2年分をまとめて申し込むことはできない)
- 審査の結果、利用できない場合がある
「在学中は利息だけ」という据置型は、在学中の負担を抑えたい家庭には現実的な選択肢です。ただし卒業後の返済総額は増えます。
国の教育ローン(日本政策金融公庫)
学費のほか、在学のための住居費用や通学費用もあわせて借り入れできます。原則として保護者が日本政策金融公庫の支店、銀行、信用金庫、農協などの最寄りの金融機関で手続きします。
インターネットからは365日24時間申し込み可能です。
募集要項には「入学金は教育ローンに含めることが可能」とも書かれています。入学金は合格通知から2週間以内という短い期限があるため、ここを借入でまかなえる点は覚えておくと役立ちます。
民間の教育ローン
三井住友銀行など多くの金融機関が教育ローンを扱っています。金利や返済方法が異なるため、代アニ提携ローンの年2.9〜3.5%と比較して選ぶことになります。
新聞奨学生制度
新聞配達などの業務と学業を両立することで、学費の大部分または全額を奨学会が負担する制度です。卒業まで新聞奨学生を続ければ、貸与された奨学金は全額返済免除になります。
住居が提供される奨学会もあります。
ただし利用条件が細かく定められています。
- 対象は入学を許可された方で、入学時に満18歳以上の方
- 利用できない学科:全日課程のVTuber科、芸能マネジメント科、ライブエンターテイメント科
- 利用できない課程:夜間課程の全学科、通信課程の全学科
- 高等部・大学部を併学する場合は利用できない
- 上記以外の学科でも、校舎によって授業時間の都合で受け入れていない場合がある
- 定員になり次第締め切り
主な奨学会は次のとおりです。通学する校舎によって利用できる奨学会が異なります。
- 日経育英奨学会
- 朝日新聞奨学会
- 毎日育英会
- 読売育英奨学会
- 産経新聞奨学会
- 河北仙販奨学会
もうひとつ実務的に重要なのが、新聞奨学生制度に申し込むと、所定の手続きを行うことで奨学会の審査通過まで入学金を含む学費全額の納入を待ってもらえるという点です。納入期限に間に合わせるための現実的な手段になります。
まずは学院窓口に相談する
募集要項には「学費に関することでお困りの場合、まずは学院窓口までご相談ください」という一文が複数箇所に置かれています。制度として公表されている分納・延納の規定はありませんが、個別相談の窓口は用意されています。
期日が迫ってから動くより、出願前に相談しておくほうが選択肢は広く残ります。
学費の納入スケジュールと辞退したときの返還ルール
総額と同じくらい重要なのが「いつ払うか」です。代アニの学費は入学金と学費で期日が別になっており、払込票も2通に分かれて届きます。
いつ、いくら払うのか
入学までに、いつ・いくら振り込むのか
- 出願時選考料29,000円
- 合格通知から2週間以内入学金200,000円
- 出願の2か月後の末日1年次学費1,474,500円
- 翌年12月2年次学費1,388,500円
- 翌々年12月3年次学費732,750円
※4月に出願すると、6月末までに約167万円の納入が完了する。
図10:学費の納入スケジュール
学費の期日は出願時期で決まります。
- 2026年12月末までに出願:出願の2か月後の末日まで
- 2027年1月〜3月に出願:学院から別途案内
- 選考料のみ:Web出願の登録日を含む4日以内
注目したいのは、4月に出願すると6月末までに約167万円を納め終えるという点です。AO入学の免除額は早く出願するほど大きくなりますが、そのぶん支払い期限も早く来ます。
「20万円免除は魅力だが、6月末に一括は厳しい」という場合は、教育ローンの申し込みタイミングを逆算しておく必要があります。
また2年次の学費は入学の翌年12月に納入します。年度替わりの3月ではありません。
冬に約139万円の支出があると想定して家計を組んでください。
納入方法の注意点
郵送される「学費等納入のご案内」に同封の払込依頼書を使って振り込みます。
学費を振り込むまでの流れ
「学費等納入のご案内」が郵送で届く
▼
払込票は2通。入学金と学費で振込先の口座番号が違う
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金融機関の窓口かネットバンキングで振り込む
(コンビニ払いは不可)
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払込受領証を領収証として保管する
収納は三井住友カード株式会社に委託されており、振込先口座名も同社になる。
図11:学費の納入手順
そのほかに、次の点を確認しておいてください。
- ゆうちょ銀行を利用する場合は、ゆうちょ指定の振込依頼書に書き直しが必要
- ネットバンキングの振込限度額がある場合は、事前に学院へ問い合わせる
- 払込時の手数料は自己負担
- 新聞奨学生制度を利用する場合は、払込受領証を奨学会へ提出する
入学を辞退した場合、いくら戻るのか
ここは検討段階でこそ知っておくべき情報です。募集要項の「学費返還」の項目には次のように定められています。
入学前(2027年3月31日以前)に辞退した場合
- 戻る(授業料・施設設備費・教育関連諸費)1,474,500円
- 戻らない(下の3つの合計)249,000円
- 入学金200,000円
- 事務手数料(返還時に差し引かれる)20,000円
- 選考料29,000円
週1コースを受講していた場合は、1コースあたり165,000円が別途請求される
図12:入学辞退時に戻るお金と戻らないお金
整理すると、入学前の辞退で手元に残らないのは入学金・事務手数料・選考料の計249,000円です(前掲の図12)。出願予約を使っていた場合は申込金11,000円が加わり、最大で26万円が戻らない計算です。
授業料・施設設備費・教育関連諸費は返還対象になります。
加えて、週1コースを受講していた場合は1コースあたり165,000円が請求されます。「免除より週1コースのほうが得に見える」と考えて選んだ結果、辞退時に想定外の請求が発生するというのが最も避けたいパターンです。
高等部・大学部を併学している場合、代アニの専科を退学すると高等部・大学部も同時に退学となります。ルネサンス高校グループやネットの大学 managaraの学費返還は各学校の規定に従うため、別途問い合わせが必要です。
なお、ルネサンス高校グループまたはmanagaraのみを継続したい場合は在籍切替の手続きができます。
出願前に必ず確認を
この記事の金額・期日は2027年度の学生募集要項にもとづくものです。学費や制度は年度ごとに変更される可能性があり、募集要項にも「内容については予告なく変更する場合があります」と記載されています。出願前には必ず最新の募集要項で最終確認してください。
よくある質問
代アニの学費について、出願前に問い合わせが多い5つの疑問に、2027年度の学生募集要項の記載に沿って答えます。
学科によって学費は違いますか?
2027年度の専科(全日課程・夜間課程・通信課程)は、学部・学科による学費の違いはありません。金額が変わるのは修業年数(2年制・3年制・総合科の3年制)です。
ただし一部の学科では端末やソフトウェアを自分で用意する必要があり、その分の実費に差が出ます。
教材費は別途かかりますか?
テキスト代や教材費は学費に含まれています。別途かかるのは、一部学科の端末・ソフトウェア代や検定・校外実習費、芸能スタッフ学部のノートパソコンなどです。
学費免除は複数を組み合わせられますか?
できません。AO入学学費免除、週1コース無料受講、大学部併願入試学費免除、母子・父子家庭進学支援制度、親子・兄弟姉妹学費免除制度は、いずれか1つのみの適用です。
また免除は原則として1年次の年間授業料からで、2年次以降は対象外です(大学部併願入試学費免除の2年次10万円のみ例外)。
途中でやめたら学費は返ってきますか?
2027年3月31日以前の辞退であれば、入学金を除いた学費が返還されます(事務手数料20,000円を差し引き)。入学後、4月1日以降に休学・退学した場合は、その年度に納入済みの学費は返還されません。
選考料は理由を問わず返金されません。
高等部から専科に進むとき、入学金は再度必要ですか?
高等部は入学時から専科との併学が前提です。専科学費は1年次1,674,500円・2年次1,388,500円・3年次732,750円と定められています。
入学金200,000円は1年次にのみ計上されており、途中で再度発生する形にはなっていません。
なお、高等部生の専科は原則3年修業(専科3年制または専科2年制+2年次再受講)です。
まとめ:代アニの学費は「総額」と「引ける額」で考える
本記事では、代々木アニメーション学院の学費の総額、初年度納入金の内訳、5つの免除制度、納入スケジュール、辞退時の返還ルールについて解説しました。
専科の学費は全学部・全学科で共通で、初年度は1,674,500円です。免除制度は5つありますが、実際に使えるのはいずれか1つだけです。
入学金は合格通知から2週間以内に納める必要があり、辞退しても戻りません。
用意すべきなのは、卒業までの総額から使える免除1つ分を引いた金額です。出願が遅れるほど免除額は下がります。
志望が固まったら早めに動いてください。